特定のサイトに接続する場合のみプロキシサーバー経由で接続し、それ以外は直接インターネット接続するPACファイルを作成しました。
PACファイルの作成自体はみようみまねで何度か行ったことがありますが、今回は若干苦戦しました。
構文通りに記述しているはずなのですが、想定通りに動作せずモヤモヤしましたね。
ではさっそく記述を書いていきます。
動作環境
以下の構成で動作確認ができました。
- クライアントPC
⇒ Windows10 Pro 64bit(バージョン21H2) - プロキシサーバー
⇒ i-FILTER Proxy Server が有効になった i-FILTER (オンプレミス構成)で、pacファイルもこの中に配置
PACファイル(成功)
今回は、以下の記述で動作しました。
(特定のサイトのみプロキシサーバーを経由し、それ以外は直接インターネット接続する)
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/*ドメインがexample.comのサイトはプロキシ経由、それ以外は直接接続 */ function FindProxyForURL(url, host) { if (host == "example.com") { return "PROXY プロキシサーバーIP:ポート番号"; } else return "DIRECT"; } |
経緯
どうしてこんな記述のPACファイルを作成したのか、その経緯を書いてみます。
世の中には特定のグローバルIPからでないとアクセスできないWebシステム(以下、特定のシステム)があったりします。
インターネット回線の入れ替え以前は、プロキシサーバーが接続しているインターネット回線と直接インターネットに接続している回線のどちらのグローバルIPアドレスも特定のシステムには接続許可してもらうようにしていました。
インターネット回線の入れ替えにともない、直接インターネットに接続している回線のグローバルIPアドレスが変更になりました。
特定のシステムを提供している会社にグローバルIPアドレスの変更依頼を行ったところ、有償での対応と返答がありました。
金額を聞いたところちょっとびっくりするような値段だったので、「だったらproxy.pacを作成してプロキシサーバー経由で接続するわ」となったのが今回のPACファイル作成の経緯です。
簡単に作れるだろうとPACファイル作成に臨みましたが、思ったより時間がかかりました。
お悩みの方の参考になれば幸いです。
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