早いもので、2020年の7月ももうすぐ終了します。
Desktop VPNの無償開放は6月30日で終了しました。
私の所属している会社は、テレワークの対応が全く取れていない状況でした。
そのため、パソコンや携帯端末の手配、ITインフラの環境構築の準備ができていませんでした。
しかし、Desktop VPNを導入することでなんとかテレワークを実現することができました。
株式会社ソフトイーサの利用状況レポートによると、2月21日の無償開放以降と無償開放以前を比較すると、クライアントセッション数は最大約15倍、通信量は最大約53倍となったようです。
https://www.softether.jp/7-news/Desktop_VPN_無償開放についてのご案内および利用状況レポート
無償開放が終了したDesktop VPNに7月以降接続しようとすると、画像のような案内ページに飛びます。
DesktopVPNの有償登録も社内で検討しましたが、コストアップを避けたい経営層の理解を得ることはできませんでした。
そのため、次のテレワークツールを探すことになりましたが、これには時間がかかりませんでした。
先述のDesktop VPN利用状況レポートに、「シン・テレワークシステム」の紹介があったのです。
シン・テレワークシステムは、株式会社ソフトイーサの代表取締役である登大遊さんがRaspberry Piを使い2週間ほどで構築したシステムだそうです。
天才プログラマーが2週間で構築 テレワークシステムが好評
このシステムが無償で利用でき、少なくとも2020年10月31日までは使い続けることができます。(当面の間は継続されるようです。リンク参照)
NTT 東日本 – IPA 「シン・テレワークシステム」 – 2020 年 11 月以降の継続に関する考え方について
Desktop VPNとほぼ同じUIのため、ユーザーの抵抗感も少なくテレワークツールを乗り換えることができました。
テレワークに対してコストをかけられないため、このようなツールの提供をしていただいたことに誠に感謝しています。
Desktop VPNもシン・テレワークシステムも素晴らしいシステムです。
現在の社内IT環境をほぼ変更することなく、テレワークを実現できます。
テレワーク環境は、シン・テレワークシステムの導入により、急場をしのぐことができそうですが、コロナ禍は長期化することが容易に想像できます。
現在、社外から社内システムへアクセスするにはVPN接続が必要です。
社内システムのうち半数はクラウドサービスであり、インターネットからアクセスが可能なため、これらのシステムにアクセスするためにVPNは不要です。
ユーザーにVPNが必要なシステムと不要なシステムを認識し、使い分けを依頼することは現実的ではありません。そのため、社内システムにアクセスするにはVPN接続が必要と説明をしています。
シン・テレワークシステムの提供が終了し、全ユーザーがVPN接続をした場合、導入しているVPNサーバーがスムーズにトラフィックを捌くことができるでしょうか。
テレワークを想定して導入されたVPNサーバーではないため、確認が必要となります。
そもそもVPNを使用しない仕組みに切り替えることができれば、このような悩みはしないでしょう。
株式会社LIXILでは、Akamai EAAを導入し、VPNを使わない社内システムへのアクセスへ切り替えたそうです。
2万5000人がテレワークしたLIXIL、「VPN渋滞」とは無縁だった理由
社内システムのアクセス方式について見直しや再構築を検討すべき時が来ているのかもしれません。
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