このブログではパソコンの分解をいくつか扱ってきました。
分解して掃除して組み立てて、、、ということをやっていますが、今回はパソコンを組み立ててみました。
パーツがいくつか余っていたので、不足したものだけ買い足ししてパソコンを組み立てるという暇つぶしです。
パーツ
パソコンの組み立てに使用したパーツを書いていきます。
マザーボード
通常、自作でパソコンを組む時はCPUから決めると思います。
今回はCPUが組み込まれた中古マザーボードを使いました。
使用したのは、Aspire XC-603のマザーボードです。
170mm×170mmのmini-ITXサイズのマザーボードで、デスクトップ用のマザーボードとしては非常に小型です。その代わり拡張性がほぼ無いです。
マザーボードの型式は、IIBTDL-Borg 13057-1Mというものでした。
中古品ではありますが動作確認済みのものを購入しました。
お値段1,500円。
マザーボードのインターフェースや出力などの情報を画像に追記しました。
製品の情報は以下のページを参考にするとわかると思います。
CPU
CPUはマザーボードに組み込み済みのIntel Celeron quad-core J1900です。
TDP 10Wという省電力性能をもったCPUなので、常時稼働させてもお財布に優しいです。
2021年2月2日時点のPassMarkスコアは画像の通り。
先日購入したNP15より性能が高く、省電力です。
メモリ
Aspire XC-603の場合、DDR3L PC3-12800の2GBメモリが1枚搭載されていたみたいです。
DDR3のメモリはいくつか余っているのでそれを使います。
あとでも書きますが、低電圧版のメモリでないと起動しませんのでメモリ選びは要注意です。
シリコンパワー ノートPC用メモリ 1.35V (低電圧) DDR3L 1600 PC3L-12800 8GB×2枚 204Pin Mac 対応 永久保証 SP016GLSTU160N22
Motoeagle 8GB×2枚 DDR3L 1600 MHz PC3L-12800 SO-DIMM 1.35V (低電圧) 204Pin ノートPC用メモリ Mac 対応
電源
電源も中古です。
とりあえず動けばいいので安い中古品がないか探したところ、H220AS-00という電源を見つけました。
この電源はDELLのInspironやVostroシリーズで使われている電源で、Vostro 270s /Inspiron 660s 3647 D06Sなどで使われているようです。
電源容量は220Wと小さめですが、今回のパソコンには十分です。
なお、電源本体の形状は汎用品とは異なっているので、一般的なケースには取り付けられないと思います。たぶん。
お値段490円。
IN WIN PCケース 150W電源搭載 アルミシェルフロント採用 Mini-ITXケース Chopin-Silver (型番:IW-BQ696S)
ケース
電源にDELL専用のものを採用したので、ケースはなしの方向で行こうと思います(強引)
壁掛けPCにしてみようかな。
こういうケースもいいですね↓
IN WIN Mini-ITX Mini-DTX 超スーパー ミニタワーPCケース 黒 IW-BP655B/300H
電源ボタン
通常であれば電源ボタンはケースについていますが、今回はケースなしの裸族で行く予定なので電源ボタンが必要です。
お値段298円。
BabbleCom PCマザーボード用 スイッチ & LED 【ケーブル長 65cm】
内蔵USB
内蔵USB機器は使わないことにしたので、再度お蔵入りとなりました。
使用しなくなったパソコンから取り外した、ケースのフロント部分に埋め込まれてたUSBを使います。内蔵AUDIOもついています。
内蔵USBがもう一つ取り付けできそうなので、カードリーダーも接続してみます。すごく昔のパソコン(SOTEC PC STATION PV2250AR)に内蔵されていたカードリーダーで、型式は不明。使用できるかどうかも不明です。
B Blesiya フロントパネルUSBオーディオポートマイクイヤホンケーブルにあるPCコンピュータケース – 6.8CM
組み立て~起動~OS導入
電源ボタンの到着に時間がかかったので、電源ボタンがない状態での組み立てです。
電源とメモリを取り付けたマザーボードでBIOSが起動するか確認をしました。
そこで発生したトラブルを書いていきます。
トラブル1電源を接続するとCPUファンが回る
通常、パソコンって電源ボタンを押すと起動するものですが、今回はコンセントプラグに電源を挿すとCPUファンが回転し始めました。
もしかすると「BIOSの設定でAC電源が接続されると電源ONになっているのかな?」とも思いましたがBIOSが起動するわけでもなくファンが回り続けるのみです。
いろいろ悩んだ結果、CMOS電池を交換してみたらこの症状はなくなり、電源を接続してもファンは停止したままになりました。
どうやらCMOS電池の状態が良くなかったようです。
ちなみにCMOS電池はCR2032でした。
トラブル2電源が入れられない
先述しましたが、電源ボタンが到着する前に組み立てを始めたので、電源ボタンを押すことができません。
しかしこれは何とかなります。
電源ボタンはスイッチですから、電源回路をつないでやればよいのです。
マザーボード上から電源パネルと接続する部分を探します。
POWER SWの部分をドライバーなどの金属で一瞬だけ短絡させると電源が入ります。
このマザーボードは私が知っているタイプよりピンが多いので不安でしたが、結果としては正解だったようです。
なお、他のピンについては、POWER SWの反対側はRESET SWでした。
トラブル3起動しない
CMOS電池を交換し、電源の入れ方もわかりました。
次はパソコンが起動しないという自作PCにありがちなトラブルです。
動作確認済みのマザーボードであることを信用すると、疑わしいのはメモリしかありません。
メモリをしっかり取り付けし、手持ちのメモリすべてで試したところ1枚だけパソコンの起動に成功したメモリがありました。
起動できたメモリとそうでないメモリを見比べたところ原因が分かりました。
どうやらメモリのタイプが関係していたようです。
初めに取り付けたメモリは、DDR3 SDRAM PC3-12800でいわゆる通常電圧版(1.5V)のメモリでした。
このメモリではビープ音すら鳴ることなく画面にも何も映りません。
起動に成功したメモリは、DDR3L SDRAM PC3L-12800で定電圧版(1.35V)です。
このマザーボードは定電圧版メモリが対応しているということが分かりました。
起動
いくつかのトラブルを乗り越えてようやく起動です。
BIOSに入るためにはロゴ表示中にDeleteキーを連打します。
よく見てみると、”Setup setting error, CMOS checksum error CMOS battery loss occurs”と表示が出ています。
CMOS checksum errorはCMOS電池を交換したのでBIOS設定が無いことにより表示されていると思います。
CMOS battery loss occursは交換したCMOS電池も電池残量が少ないということかもしれません。交換には余った電池を使ったので、近いうちにまた寿命がくるかも。。。
エラー内容には留意しつつも、さらにDeleteキーをおしてBIOSに入ります。
CPUは本当にIntel Celeron J1900でした。
疑っていたわけではないのですが、CPUファンを外して確認しなかったので、BIOSで確認するまでは「たぶんIntel Celeron J1900だろう」くらいに思っていました。
Powerの項目を見てみると、Wake on LANに必要な項目「Power on by Onboard LAN」がありましたので、あらかじめEnabledにしました。
OSインストール
Windows10バージョン1909をインストールしてみました。
前オーナーがちゃんとWindows10にアップデートしていたのでしょう。
ここまで確認出来たらいったん作業終了です。
今度はこのパソコンを設置してみようと思います。
取り付け
取り付けしました。
ケースを使わない方針なので、ダイソーで買ったワイヤーラックにパーツを固定し、スチールラックの棚板の下側に結束バンドで取り付けしてます。
マザーボードの裏側にはエアパッキンを取り付けて、短絡しないようにしています。
CPUファンが静かなぶん、電源のファンの回転音がやや気になりますが、問題ないです。
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