パソコンを何台か所有しています。
メインで使用しているデスクトップパソコンは自作PCで、インターネット閲覧や文書作成だけでなく、動画像の編集や仮想マシンの検証といった用途でも使っています。
先日、このデスクトップパソコンの通信速度が遅いという症状が発生しました。
結論を先に書くと、どうやらHUBかLANケーブルが一時的にトラブっていたことが原因でした。
解決まで1時間くらいいろいろやってみたので書いていきます。
デスクトップパソコンの詳細
問題が発生した自作パソコンの情報を書いていきます。
(ネットワークトラブルに関係がありそうなものだけ記載)
- マザーボード…ASRock B450 Pro4
Realtek Gigabit LANが備わっているため、理論上の転送速度は1Gbps/sまで対応可能です。
Asrock B450 PRO4 R2.0 AM4 AMD Promontory B450 SATA 6Gbps ATX AMD マザーボード - OS…Windows10 Pro 64bit
- ネットワークアダプタの設定
IPv4アドレスの固定、DNSの指定、WOLできるようにマジックパケットを受信する設定をしているのみです。
ネットワーク構成
私のネットワーク環境について書いていきます。
物理的な構成は図の通り。
デスクトップPCは有線LAN接続で、ルーターとの間にはハブがあります。
- ルーターはASUSのRT-AX56U
ASUS WiFi 無線 ルーター WiFi6 1201+574Mbps デュアルバンド RT-AX56U 【 メッシュ機能付 】【3階建 / 4LDK 】【PS5/Nintendo Switch/iPhone/android 対応】 - ハブはTP-LinkのTL-SG1005D
TP-Link スイッチングハブ ギガビット 5ポート 10/100/1000Mbps プラスチック筺体 3年保証 TL-SG1005D - LANケーブルはCat 5e
ルーターとハブ、ハブとデスクトップPCの接続に使用しているLANケーブルは1000BASE-Tに対応しているケーブルです。
エレコム LANケーブル 5m 爪折れ防止コネクタ やわらか CAT5e準拠 ブラック LD-CTY/BK5
スマートフォン、ノートPC、プリンターといったWi-Fi接続可能な機器はWi-Fi接続でLANに接続しています。
発生した現象
発生した現象は、『デスクトップPCのネットワーク速度が遅い』です。
なぜそのように感じたのか、その理由を書き出してみます。
- WEB閲覧時のページの読み込みが遅く、画像表示が突っかかるような挙動が起こった。
- Youtubeでの動画閲覧時に、動画が低解像度で読み込みされる。
(通常であれば自動で高解像度の読み込みとなるはず) - ネットスピードの測定サイトで計測してみると、ネットワーク速度が100Mbps/sで頭打ちになっているっぽい。
やったこと
いくつか確認をしてみました。
速度計測サイトでのテスト
インターネット接続の速度が遅いのかどうかを確認するためにテストを行いました。
使用したサイトはoolkaのスピードテストです。
デスクトップPCのテスト結果
複数回計測してみましたが、DOWN/UPともに100Mbps/sを超えることはありませんでした。
通常であれば10未満であることが多いPING値も数値が安定しません。
インターネット接続はできるけど、速度は100Mbps/s未満になっていることが分かりました。
スマートフォンのテスト結果
インターネット接続が遅いという現象が、デスクトップPCだけで起きているのかを確認するためにテストしました。
Web版ではなくアプリでのテストです。
全く問題なさそうです。
むしろ早い。
Wi-Fi 5 こと IEEE802.11acはやっぱ早いですね。
ルーターのテスト結果
インターネットへのゲートウェイとして使用しているASUS RT-AX56Uにはルーター管理画面からスピードテストができます。
(はじめからこれだけやればよかった。。。)
RT-AX56Uにログイン ⇒ アダプティブ QoS ⇒ インターネットの速度 と進むとテストできます。
テスト結果は画像の通り、問題ございません。
LANへのアクセス速度を確認する
デスクトップPCからインターネットへのアクセスが100Mbps/s未満になっていることは分かりました。
デスクトップPCからLAN内にアクセスしたときの速度はどうでしょうか。
ということで、RT-AX56Uで構築したNASにデスクトップPCから巨大なファイルを転送してみました。
画像がないのですが、ファイル転送中の速度は12MB/sしか出ませんでした。
これは通常より遅いです。
12MB/s ということは 96Mbps/s ということになるのでデスクトップPCからLAN内へのアクセスも100Mbps/s未満になってしまっていることが分かりました。
ちなみに通常であればUSB2.0で接続されたNAS(HDD)への転送速度は20Mbps/s以上の転送速度が出ます。
イーサネットの状態を確認する
Windows10でそもそもどのような接続状態となっているのか確認してみました。
コントロールパネル ⇒ ネットワークとインターネット ⇒ ネットワーク接続 から、イーサネットの状態を確認します。
『速度』を見てみるとちゃんと『1.0 Gbps』となっています。
Windows10でも正しく認識されているようです。
イーサネット アダプタの設定を変更してみる(意味なかった)
インターネットアクセス速度とLANアクセス速度の結果から、有線LANでの接続について以下のように被疑箇所を突き止めるべきでしたが、何を血迷ったのかイーサネットアダプタの設定変更をやってみました。
≪必要だった切り分け≫
- デスクトップPCに接続されているLANケーブルを別のPC(ギガビット対応アダプタ搭載)に接続して速度テストする。
- デスクトップPCのLANケーブルをハブの他のポートに繋ぎ変える
(別のPCでもやってみる) - ルーターとハブの間のLANケーブルで速度テストする。
これまで問題なく100Mbps/s以上での通信ができていた環境なのでイーサネットアダプタの設定変更変更は必要ないことは明白です。。。
速度とデュプレックス
変更前:自動ネゴシエーション
イーサーネットの状態では既に『1.0 Gbps』になってるので当然変更しても意味はないです。
省電力イーサーネットとAdvanced EEE
変更前:有効
変更後:無効
このあたりの設定が速度低下に関係しているケースもあるようですが、私の場合は無関係です。
グリーンイーサネット
変更前:有効
変更後:無効
先ほどの省電力イーサーネットとAdvanced EEEとと似たような項目です。
私の場合は変更しても解決にはなりません。
WOLとシャットダウンリンク速度
変更前:10 Mbps 優先
変更後:速度低下ではない
このあたりの設定が速度低下に関係しているケースもあるようですが、私の場合は無関係です。
↑に記述したイーサーネットアダプタの設定は全く意味がない行為だったので、すべて変更前の状態に戻しました。
LANケーブルの抜き差し(解決した)
イーサーネットアダプタの設定変更では解決しなかったので、デスクトップPCに接続しているLANケーブルを別のPCに接続して速度テストをしてみたところ、デスクトップPCと同じ結果(インターネット/LAN内ともに100Mbps/sで頭打ち)でした。
そこで、LANケーブルをハブの他ポートに接続してみたところ速度が改善されました!
その後、もともと接続していたハブのポートに接続しても速度低下は再現されませんでした。
ということで、ハブのLANポートかLANケーブルのどちらか、またはどちらもが一時的にトラブルが発生していたみたいです。
反省と感想
原因の切り分けと対処法は適切に行わないと無駄に時間を消費してしまいますね。
業務でなくプライベートなことだから。。。と適当な対処をしてしまったことに反省です。
しかし、なぜハブのポートの繋ぎ変えで速度が回復したのでしょうか。
その後、もともと使用していたポートに繋ぎ変えても速度低下が再現されないので原因の追究ができません。
速度低下が発生した場合は機器の再起動を勧めるような記述があるページを見たことがありますが、その対処法が有効である根拠を私のような素人でもわかるように教えてほしいですね。
ノイズが発生したのか、LANケーブルが損傷していたのか、ハブが故障していたのかもう少し切り分けをできるようにしていきたいので、いろいろ調べてみようと思います。
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