新型コロナウィルスによる、いわゆるコロナ禍によって、テレワークなどの働き方の変容が日本でも少しずつ進んできました。
Web会議やオンラインセミナーを使用する機会も増えてきたのではないでしょうか?
私の所属している会社では、Web会議にはGoogleのmeetを使用しています。
meetはGoogleアカウントが必要になり、社外の人とのWeb会議には不向きな場合があります。
TeamsやZoomといったサービスもありますが、IT予算が少ないこともあり、導入は難しそうです。
そこで、自前で環境を作ることができるOSSのJitsi meetの構築をしてみたくなりました。
会社で使用することはおそらくありませんので、私の個人的な興味が強いですが・・・
Hyper-VやVMwareなどの仮想環境への構築ではなく、パソコンを1台用意し、そこにubuntuをインストールするすることにしました。
パソコンの性能によりますが、ubuntuのインストールは意外と時間がかかります。
どのくらいの時間がかかったのか、そのあたりのメモも含めて書いていきます。
用意したパソコン
今回のために改めて用意したわけではないですが、パソコンの紹介を簡単にします。
モデル | EQUIUM S7100 |
CPU | インテル® Core™ i3-3220 3.3GHz |
メモリ | 6GB( 2GB + 4GB) |
OS | なし(Windows10のライセンス認証済み) |
HDD | 160GB(2.5インチ 5400rpm) |
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T |
外形寸法 | 約68.0(幅)×290.0(奥行)×182.0(高さ)mm |
重量 | 約3.1kg |
東芝(TOSHIBA)の法人向けブランドのEQUIUMシリーズのパソコンです。
Dynabookが有名すぎて、EQUIUMは全く知りませんでした。
コンパクトサイズのデスクトップで、拡張性は低い(というかほぼ無い)ですが、今回の用途としては問題なく使用可能なはず。
さっそくインストールをしていきます。
ubuntuのインストール
今回は、Ubuntu Desktop 20.04.1 LTSのインストールディスクを用意しました。
- インストールディスクを挿入し、パソコンを起動する。
EQUIUM S7100では、パソコンの電源ボタン押下後にF11を押すことで起動ディスクを選択できます。
今回は、BIOSであらかじめ起動ディスクの優先順位の1番目を、DVDドライブにしておきました。
↓
インストールディスクを読み込み、インストーラーが起動します。
自動でディスクチェックがはじまり、「Checking disks~」の表示が出たら、Ctrl+Cを押して、ディスクチェックをスキップします。
※ディスクチェックはそこそこ時間がかかります。 - 言語を選択する
しばらくすると、言語の選択画面が表示されます。
お好みの言語を選択してインストールを進めます。
日本語は一番下の方にあります。
↓
言語を選択して「ubuntuをインストール」を選択します。
※キーボードのみで操作しようとすると結構大変です。マウスを取り付けて操作したほうがいいです。 - キーボードレイアウトの選択
続いてキーボードレイアウトの選択をし、続けるをクリックします。
特にこだわりがなければ、デフォルトのままで問題ないと思います。
「キーボード入力をここで試してください」の部分に文字が入力できるので、試し打ちしてみるのもいいかもしれません。 - インストールの種類を選択
インストールの種類というか、インストールの方法を選択します。
今回のインストール先HDDには、すでにubuntuがインストールされています。
そのため次の3つの選択肢がありました。
・ubuntuの初期化
・デュアルブート可能な形でインストール
・ディスクを削除して、新規インストール
今回は、ディスクを削除してubuntuをインストールを選択しました。
ディスクの完全削除をすることになるので、注意が出ます。
「続ける」をクリックして操作を続行します。 - ロケーションを選択する
続いて、タイムゾーンを選択します。 - ユーザー情報を入力する
ubuntuを使用するユーザー/コンピューター名/パスワードを入力します。
ここで入力した情報は、ubuntuをインストールした後に使用します。
当然ですが、忘れないようにしましょう。 - インストールを待つ
ここからが長いです。
パソコンの性能(CPU性能やストレージ性能)によって処理時間は異なりますが、そこそこ時間がかかる経験があります。
今回の場合は、35分ほどかかりました。
Windows10のインストールの場合は10分くらいで終わるので、それに比べると時間がかかります。 - 再起動し、ログインする。
インストールが完了すると、再起動を促す表示が出ます。
「今すぐ再起動する」をクリックします。
再起動すると、インストールディスクを取り出すようにメッセージが出ます。
ディスクを取り出したら、Enterキーを押します。
↓
その後、起動プロセスが開始され、通常使用できるようになります。
6.の手順で作成したユーザー情報でログインをして、作業は完了です。
ubuntuは無料で使用できるOS(ディストリビューション)です。
使いやすさが向上し、Windowsユーザーでも乗り換えのストレスが少ないです。
アプリケーションに依存したパソコンの利用が減ったこともあり、インターネットアクセスができればOSにこだわる理由は少なくなってきました。
今回はデスクトップ版のubuntuをインストールしましたが、Jitsi meetのサーバーとして検証を進めていこうと思います。
※CentOSを使うという選択肢もありましたが、Jitsi meetの推奨ディストリビューションはubuntuということもあり、今回はubuntuを選択しました。
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