VPN接続をしたときに指定のDNSを参照するようにする設定を紹介します。
企業や学校などの組織内のネットワークからでないとアクセスできないサーバーやポータルサイトがある場合、サーバーやポータルサイトの名前解決のために、名前解決ができるDNSの設定が必要なケースが多いのではないでしょうか。
設定方法
コントロールパネル等から、「ネットワーク接続」を開く
ネットワーク接続を開いたら、DNSを設定したいVPNの設定を右クリックし「プロパティ」を開きます。
VPNのプロパティを開いたら、「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ(R)」をクリックします。
※「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」をタブルクリックしても同じ画面になります。
開いたプロパティの、DNSの項目を入力します。
まずは、「次の DNSサーバーのアドレスを使う(E)」のラジオボタンを選択し、優先DNSサーバー(P)、代替DNSサーバー(A)を入力します。
※代替DNSサーバーは必須ではないので、空欄でもOKです。
以上で設定は完了です。
テスト設定
実際にDNSが指定できているかテストしてみました。
今回テストに使用したVPN設定は、ASUSルーターをVPNサーバーとしたOpenVPNです。
「ネットワーク接続」の画面で、「OpenVPN-TAP」というネットワークアダプターがあるのでこれを右クリックし、プロパティを開きます。
開いたプロパティのインターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティを開きます。
インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティのDNSの項目を入力します。
今回は、1回目に8.8.8.8を指定し、2回目には1.1.1.1を入力して、想定通りの動きになっているか確認しました。
テストの結果
DNSが指定したものに変更されたかの確認を、コマンドプロンプトのnslookupコマンドで確認しました。
このコマンドはドメインまたはIPアドレスを入力して実行すると、名前の正引きや逆引きができるコマンドです。
実行結果に「どのDNSサーバーで名前解決したか」も表示されるので、このコマンドの実行結果で確認しました。
結果のスクリーンショットを貼り付けます。
DNSを8.8.8.8に設定した場合
サーバーは、dns.googleと表示されました。
DNSを1.1.1.1に設定した場合
サーバーは、one.one.one.oneと表示されました。
どちらの場合も指定したDNSで名前解決するようになっています。
このように、DNSの指定ができることを確認できました。
余談ですが、ASUSルーターで構築したOpenVPNサーバーのDNSは、VPNサーバーがデフォルトのDNSサーバーになっているようです。
ASUSルーターに設定しているDNSサーバーが8.8.8.8なので、実質dns.googleで名前解決していることになっているんですけどね。
優先DNSサーバーの設定は、VPN接続中に変更してみたのですが、変更が反映されました。
今回のOpenVPNの場合は、VPNを一度切断して、再度つなぎなおししなくてもよいみたいです。
現在のWindows10の設定の中にあるVPN設定では、VPN設定ごとのプロキシ設定は可能ですが、DNSの設定はできません。
今後、細かい設定もできるようになると便利ではないかと思います。
以上、Windows10 VPN接続時のDNSを指定する方法 でした。
コメント