先日、OSSなWeb会議システムであるJitsi meetを自宅のLinuxサーバー(ubuntu)上に構築しました。
Jisti meetはアカウント不要で利用できるWEB会議システムです。
WEB会議の作成は誰でも可能で、WEB会議への参加もURLを知っていれば誰でもできます。
これはメリットでもありますが、デメリットでもあります。
今回、WEB会議の作成できるユーザーを限定するように設定をしてみました。
設定
環境
以前、Jisti meetを構築したときと同じ環境ですが書いておきます。
- Ubuntu Desktop 20.04.1 LTS
設定ファイルの編集
設定の変更はroot権限で行いました。
ドメインはyourdomain.comとしています。環境に合わせて変更してください。
/etc/prosody/conf.avail/$(hostname -f).cfg.luaを編集します。
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vi /etc/prosody/conf.avail/$(hostname -f).cfg.lua VirtualHost "yourdomain.com" authentication = "anonymous" ←削除する authentication = "internal_plain" ←追記する -- enabled = false -- Remove this line ~省略 ↓を追記する ----ココカラ---- VirtualHost "guest.yourdomain.com" authentication = "anonymous" c2s_require_encryption = false ----ココマデ---- Component "conference.yourdomain.com" "muc" storage = "memory" modules_enabled = { "muc_meeting_id"; "muc_domain_mapper"; -- "token_verification"; } ~省略 |
続いて、/etc/jitsi/meet/$(hostname -f)-config.jsを編集します。
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vi /etc/jitsi/meet/$(hostname -f)-config.js ~省略 var config = { // Connection // hosts: { // XMPP domain. domain: 'yourdomain.com', anonymousdomain: 'guest.yourdomain.com', ←追記する ~省略 |
続いて、/etc/jitsi/jicofo/sip-communicator.propertiesを編集します。
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vi /etc/jitsi/jicofo/sip-communicator.properties org.jitsi.jicofo.auth.URL=XMPP:yourdomain.com ←追記する |
WEB会議を主催できるユーザーの作成
prosodyctlというコマンドを使用して、Jitsi meetでWeb会議を作成できるユーザーを追加します。
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prosodyctl register [ユーザー名] yourdomain.com [パスワード] |
ここで作成した、ユーザー名とパスワードを入力してWeb会議を作成することになります。
ユーザーを削除するときは以下のコマンドを実行します。
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prosodyctl deluser [ユーザー名]@yourdomain.com |
サービスの再起動
以下のサービスを再起動します。
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service jicofo restart service prosody restart service nginx restart |
確認
実際にWeb会議を作成してみます。
会議URLを作成しようとすると、[Waiting for the host …]と表示が出ます。
ここで、[I am the host]をクリックすると、ユーザー名とパスワードの入力画面が表示されます。
先ほど作成したユーザー名とパスワードを入力すると、Web会議を作成することができました。
試しに、ユーザー名とパスワードを間違えてみると、[Error]と表示されました。
これで、Web会議を作成できるユーザーを限定することができました。
作成したWeb会議の参加に必要なパスワードの設定も行えばひとまずはWeb会議を安全に実施できそうです。
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