バッファローのWHR-300HP2をWi-Fi中継器とイーサネットコンバーターとして使ってきました。
この度、WZR-900DHP2という機種を入手したので、こちらをWi-Fi中継器とイーサネットコンバーターとして使うことにしました。
今回は、WZR-900DHP2のWi-Fi中継器としての設定をメインに書いていきます。
WHR-300HP2との比較
外観
WZR-900DHP2はWHR-300HP2と比べて本体がかなり大きくなっています。
重くもなっています。
サイズを確認せずに購入したので、実物を見ときは「でかっ」と声が出ました。
スペック
WZR-900DHP2とWHR-300HP2の仕様をいくつか並べてみます。
WZR-900DHP2 | WHR-300HP2 | |
有線LAN対応規格(WAN) | 10M / 100M / 1000Mbps | 10M / 100Mbps |
有線LAN対応規格(LAN) | 10M / 100M / 1000Mbps | 10M / 100Mbps |
無線LAN対応規格 | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
アンテナ数 | 3 | 2 |
外形寸法(幅×高さ×奥行) | 28×185×196mm | 55×159×131mm |
質量 | 約520g | 約275g |
発売年月 | 2013年11月 | 2013年6月 |
中継機能&イーサネットコンバーター | 対応 | 対応 |
中継機能プラス | 対応 | 非対応 |
どちらも2013年に発売された機種ですが、仕様を見てみるとWZR-900DHP2のほうが性能は良いです。
優れている点を下に書きます。
- 有線LANが1000Mbpsに対応している
WHR-300HP2はWAN/LANともに100Mbpsまでの対応なので、ボトルネックになることがありました。 - IEEE802.11aに対応している
WHR-300HP2は2.4GHzのみ対応でしたが、5GHz帯に対応するようになりました。 - アンテナ数が1本多い
アンテナ1本分、理論上のWi-Fi通信速度が向上しています。 - 中継機能プラスに対応している
WHR-300HP2もWZR-900DHP2もWi-Fiの中継機能には対応しています。
しかし、中継機能プラスにWHR-300HP2は対応していません。
中継機能プラスでできるようになることは以下のリンクを見ていただければわかります。
≫「中継機能プラス」と「中継機能」の違いについて/中継機能利用時の制限事項
私の利用例だと、Wi-Fi中継器(イーサネットコンバーター)とパソコンを有線LANで接続しているときに、ルーターからそのパソコンに対してマジックパケットを飛ばしてもパソコンに届かずWOLできないということが発生していました。(Intel AMTで起動できるので問題はないのですが)
中継機能プラスでは、マジックパケットも中継しているのか、Wi-Fi中継器側で送りなおしているのかよくわかりませんが、WOLが可能になりました。
WZR-900DHP2の不満な点としては、デカい(28×185×196mm)、重い(約520g)、というところくらいです。
安定して利用できればいいなと思います。
Wi-Fi中継設定
Wi-Fi中継器の設定です。
私の場合は、親機:ASUSルーター、子機(中継器):WZR-900DHP2という環境です。
ルーターの初期化
こちらの動画を参考にしてください。
≫【動画FAQ】Wi-Fiルーターの初期化方法(WZR-900DHP2)
動作モードを中継モードにする
ルーターの動作モードを中継モードに変更します。
これについても動画がありましたのでこちらの動画を参考にしてください。
なお、動画では中継モードへの変更から他社製の親機とWPS接続をするところまで紹介していますが、私は手動設定をしています。
中継モードへの変更に関しては、動画の1分30秒までを参考にされるとよいと思います。
Wi-Fi中継設定
WZR-900DHP2の動作モードを中継モードへ変更したら、実際に親機と接続させる設定を行っていきます。
WZR-900DHP2とパソコンを接続する
WZR-900DHP2とパソコンをLANケーブルで接続します。
LANケーブルはWZR-900DHP2のLAN側のポート(1~4のどれでもよい)と接続します。
※青くINTERNETと書かれているLANポートはインターネット側(WAN)のポートなので、ここにはLANケーブルは挿さない。
パソコンのIPを設定する
WZR-900DHP2の管理画面にログインするためにはWZR-900DHP2と通信ができないといけません。
物理的な接続としてLANケーブルは接続しましたが、WZR-900DHP2とパソコンが同じネットワークにいないと接続できないので、パソコンのIPアドレスをWZR-900DHP2のネットワークに合わせて変更します。
WZR-900DHP2のネットワークは192.168.11.0/24なので、パソコンのIPを192.168.11.1~192.168.11.99または192.168.11.101~192.168.11.254のどれかに設定します。
必要な情報をまとめておきます。
パソコンのIP | 192.168.1.1~192.168.1.254のどれか ※192.168.1.100は除く |
サブネットマスク | 255.255.255.0 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.11.100 |
WZR-900DHP2の管理画面にログイン
WZR-900DHP2とネットワーク接続ができたら、管理画面にログインします。
WEBブラウザを起動して、URLの欄に「192.168.11.100」を入力して接続します。
画像のようにログイン画面が表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
- ユーザー名
admin - パスワード
password
詳細設定を行う
左側のメニューから「無線設定」⇒「中継機能(WB)」を進みます。
手動設定の項目の「手動設定をする」をクリックします。
接続するエアステーション(親機)の選択が表示されるので、接続したい親機のSSIDをラジオボタンを選択します。
SSID/無線の認証/無線の暗号化/WPA-PSK(事前共有キー)に親機に接続するために必要な情報を選択or入力し、決定をクリックします。
先ほどの、中継機能の状態が”手動設定”となり、SSID/セキュリティーも表示されます。
あとは画面の右下にある「設定」をクリックします。
これで中継機能の設定は完了です。
イーサネットコンバーターについても同時に完了しています。
スマートフォンアプリ「Net Analyzer」で確認すると、親機と同じSSIDがもう一つ表示されています。
その他の設定
WZR-900DHP2を管理するためにいくつか設定を行いました。
Wi-Fi中継器の設定のみが目的であれば、これらの設定は不要です。
LAN IPの設定
WZR-900DHP2のLAN IPを固定にして、管理しやすくします。
[LAN側IPアドレス]
- 手動設定 を選択
- IPアドレス:任意のアドレスを入力(親機と同じネットワーク)
- サブネットマスク:任意のサブネットマスクを入力(親機のネットワークを確認)
[拡張設定]
- デフォルトゲートウェイ:ゲートウェイとして設定したいルーターのIPを入力
- DNSサーバーアドレス:任意
↓
次回からは、192.168.11.100でなく、設定したLAN側IPアドレスをWEBブラウザに入力して管理画面にログインします。
エアステーション名/管理パスワード/NTP
続いてエアステーション名/管理パスワード/NTPを設定します。
- エアステーション名
⇒任意の名前を入力します。 - 管理パスワード
⇒任意のパスワードを入力します。 - NTP
⇒NTP機能を使用するにチェックします。
⇒サーバー名は任意のアドレスを入力します。私はntp.nict.jpを使用しました。
⇒確認時間にも任意の数字を入力します。
⇒タイムゾーンは標準でGMT+0900になっているので通常は変更不要ですが、変更したい場合はリストから選択します。
「設定」をクリックして変更を反映します。
Syslog
Syslogサーバーを運用しているので、WZR-900DHP2のログをSyslogサーバーに送信させます。
- ログ情報転送設定
⇒使用するにチェックします。 - syslogサーバー
⇒syslogサーバーのIPアドレスを入力します。 - 転送するログ情報
⇒任意の項目にチェックをします。 - 詳細なログ取得
⇒任意
「設定」をクリックして変更を反映します。
設定ファイルのバックアップ
変更した設定内容をバックアップファイルに保存しておきます。
バックアップファイルを持っておけば、ルーターを初期化したとしても、バックアップを取った時点の設定内容にすぐに戻せます。
「設定ファイルを保存する」を選択し、「設定操作実行」をクリックします。
設定ファイルを任意の場所に保存して完了です。
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