Intel AMTを設定済みのHP Compaq 8200 Elite sffにLinux(Raspberry Pi)からpingコマンドを実行すると以下のような結果が表示されました。
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$ ping -c4 192.168.22.120 PING 192.168.22.120 (192.168.22.120) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=1 ttl=128 time=6.67 ms 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=1 ttl=255 time=25.1 ms (DUP!) 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=2 ttl=128 time=4.86 ms 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=2 ttl=255 time=6.58 ms (DUP!) 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=3 ttl=128 time=3.83 ms 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=3 ttl=255 time=40.8 ms (DUP!) 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=4 ttl=128 time=7.17 ms --- 192.168.22.120 ping statistics --- 4 packets transmitted, 4 received, +3 duplicates, 0% packet loss, time 3004ms rtt min/avg/max/mdev = 3.832/13.587/40.802/13.009 ms |
pingに-c4とオプションを付けて実行しているので、pingが4回実行されて結果が表示される想定です。
しかしながら、(DUP!)と付いたping結果も表示されました。
一体これは・・・?
ということで調べて、(DUP!)が表示されないようにしました。
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原因:(DUP!)とは
(DUP!)とはDUPLICATEのことで、重複を意味します。
重複しているのはIPアドレスで、pingの宛先で応答するものが複数あって、複数から応答があったときに(DUP!)が表示されるみたいです。
manコマンドでpingを調べてみると以下のような記述がありました。
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# 一部抜粋 $ man ping | grep -i dup DUPLICATE AND DAMAGED PACKETS ping will report duplicate and damaged packets. Duplicate packets should never occur, and seem to be caused by inappropriate link-level retransmissions. Duplicates may occur in many situations and are rarely (if ever) a good sign, although the presence of low levels of duplicates may not always be cause for alarm. |
《翻訳》
重複したパケットと破損したパケット
ping は、重複したパケットや破損したパケットを報告します。 重複したパケットは絶対に発生してはならないもので、リンクレベルの不適切な再送が原因であると考えられます。 重複は多くの状況で発生する可能性があります。
重複は多くの状況で発生する可能性があり、良い兆候であることはほとんどありませんが、低レベルの重複の存在は必ずしも警告の理由にはなりません。
HP Compaq 8200 Elite sffに複数のIPアドレスを設定してあったっけ?
よくよく考えてみると、Intel AMTのIPアドレスとOS(Windows10)のIPアドレスが同じ値のものが設定されていました。
そのため、Intel AMTとOSのどちらもがpingに応答した結果、(DUP!)が表示されたってことみたいです。
発生条件
先述の通り、Intel AMTとOSの両方がping応答をすることが原因です。
そのため、OSがシャットダウンとなっているときはIntel AMTのみがping応答するため、(DUP!)は表示されません。
対処法
対処法1:Intel AMTでping応答しないようにする
対処法の1つ目は、Intel AMTでping応答しないように設定するというものです。
設定方法は、Intel AMTのWEB画面から、[Network Setting]に進み、[Responsed to ping]のチェックを外しSubmitします。
こうすることで、Intel AMTはping応答せず、OSのみがping応答するようになるので(DUP!)は表示されなくなります。
対処法2:Intel AMTとOSでIPアドレスが重複しないようにする
もう一つの対処法としては、Intel AMTとOSで設定しているIPアドレスが重複しないようにするというものです。
(DUP!)はもともとIPアドレスの重複を知らせてくれているので、IPアドレスの重複を解消してあげるのがいいでしょう。
Intel AMTかOSのどちらかのIPアドレスを変更し、IPアドレスの重複を解消すればOKです。
私の場合は、Intel AMTのIPアドレスを変更し、重複を解消しました。
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$ ping -c4 192.168.22.120 PING 192.168.22.120 (192.168.22.120) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=1 ttl=128 time=2.12 ms 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=2 ttl=128 time=2.96 ms 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=3 ttl=128 time=2.83 ms 64 bytes from 192.168.22.120: icmp_seq=4 ttl=128 time=1.53 ms --- 192.168.22.120 ping statistics --- 4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3005ms rtt min/avg/max/mdev = 1.533/2.364/2.960/0.577 ms |
ということで、Linux(Raspberry Pi)からpingしたときに(DUP!)が発生した原因と対処について書きました。
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