Intel AMTでリモートデスクトップを試す

ネットワーク
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Windowsでのリモート操作といえば「リモートデスクトップ接続」が一般的です。

リモートデスクトップ接続はWindowsの標準機能であり、昔から使用されています。

WindowsというOSの機能であるリモートデスクトップ接続は、あくまでもWindowsを操作するための機能です。

そのため、Windowsを起動する前のパソコンのBIOS操作は行うことができません。

以前記事に書いたIntel AMTの機能にあるリモートデスクトップ(Remote Desktop)では、導入されているOSに関係なく、パソコンを操作することができます。

今回は、Intel AMTでのリモートデスクトップ操作を試しました。

Intel AMTでリモートデスクトップを行う方法

Intel AMTのリモートデスクトップを使うためには、Intel AMTの機能に対応した専用のソフトウェアが接続元のパソコンに必要になります。

今回は2つのソフトウェアでリモートデスクトップを検証しました。

そのソフトとは、Intel Manageability CommanderとVNC Viewer Plusです。

なお、Intel AMTのプロビジョニング(初期設定)を事前に済ませておく必要があります。
以前の記事でプロビジョニングについて書いていますのでご覧ください。

 

Intel Manageability Commanderでのリモートデスクトップ

Intel Manageability Commander(インテル マネージャビリティー コマンダー)は、Intel から出ている無償のソフトウェアです。

Intel Manageability Commanderのダウンロード/インストール

接続元のパソコンでIntel Manageability Commanderをダウンロードし、インストールしておきます。

ダウンロードURL
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/products/97425/software/manageability-products/intel-manageability-commander.html

コンピュータを追加する

インストールしたIntel Manageability Commanderを起動します。


初回起動時には管理対象のコンピュータ情報が一つも存在しません。


管理対象のコンピュータ情報を入力するために、「File」⇒「Add Computer」と進みます。


画像のように、設定します。

  • 「Hostname / FQDN」に管理対象のコンピュータのIPアドレスを入力
  • 「Alias」は空白
  • 「Authentication Mode」はDigest
  • 「Use TLS」にはチェックを入れない

入力したらOKをクリックします。


コンピュータ情報が保存されました。

 

コンピュータに接続する


接続する対象のコンピュータをクリックします。


「Connect」をクリックするとログイン情報を要求されます。
Intel AMTのプロビジョニング時に設定した、Intel ME PasswordのUsername/Passwordを入力してOKをクリックします。


ログインが完了したら、「System Status」が表示されます。

コンピュータのリモートデスクトップ設定を行う

Intel AMTでのリモートデスクトップができるようにするための設定を行います。

MEBxから設定することもできますが、Intel Manageability Commanderでも設定可能であり、わかりやすいのでこちらのソフトで設定していきます。


「System Status」の画面の中にある、「Active Features」の項目をクリックします。



Active Featuresの中の3つの項目にチェックを入れます。

  • Redirection Port
  • IDE-Redirection
  • KVM Remote Desktop

 


続いて「System Status」の画面の中にある、「User Consent」の項目をクリックします。

User Consentは、リモートデスクトップで操作するときにユーザーに同意するかどうかを選択する設定項目です。

「Not Required」にチェックを入れるとユーザーの同意なしに強制的にリモートデスクトップできます。

「Required for KVM only」と「Always Required」を選択すると、リモートデスクトップで接続するときに、ユーザーの画面に表示されたパスコードを入力しないと接続できないようになります。

こんな感じで接続先コンピュータ画面に表示されます。

私はNot Requiredにしてます。

 

ここまで設定できれば準備は完了です。

 

 

 

実践:リモートデスクトップを行う

Intel Manageability Commanderの画面左側にあるメニューの中の「Remote Desktop」をクリックします。


Remote Desktopの「Connect」をクリックすると接続できます。


※接続先コンピュータの電源ONでWindowsが起動している状態でConnectした状態です。

マウスやキーボードで接続先コンピュータを操作することができるようになりました。


Remote Desktopの「Power Action」をクリックすると電源コマンドを送信することができます。

Power Actionの「Force Reset」からコンピュータを強制的に再起動し、BIOSを起動することもできます。

HP Compaq 8200 Elite sffでは ESCキーでBIOS起動できます。


BIOSメニューを表示し、操作することもできました。

メーカー製のパソコンの場合BIOSメニューの中に、パソコンの初期化メニューがある場合があります。
そこからOSの修復やインストールもできます。

デバイスの起動順序もBIOSから選択もできるので、Windowsのリモートデスクトップ接続ではできない遠隔からのパソコン管理も可能です。

VNC Viewer Plusでのリモートデスクトップ

Intel AMTの機能に対応した、VNC Viewer Plusでもリモートデスクトップできます。

ただし、VNC Viewer Plusは有償ソフトのため無償で使用できる期限があります。

VNC Viewer Plusのダウンロード

VNC Viewer Plusのダウンロードリンクです。

姓名と会社名、メールアドレスの入力を求められます。

ダウンロードリンク:https://www.realvnc.com/en/connect/download-viewer-plus/

コンピュータを追加する

Intel Manageability Commanderと同様に、まずは接続先コンピュータの情報を追加します。

  • AMT Server に接続先コンピュータのIPアドレス
  • Encryption (暗号化)はNoneを選択
  • Connection Mode はIntel AMT KVMを選択

入力後、Connectをクリックします。

実践:リモートデスクトップ行う

前項の接続先コンピュータの情報の追加を行い、Connectをクリックするとリモートデスクトップが始まります。


Intel ME Passwordで設定したUsernameとPasswordを入力し、OKをクリックします。


接続先できました。
マウスとキーボードでコンピュータを操作することができます。


Intel Manageability Commanderと同様に、電源操作が可能です。
BIOSの起動もできます。

まとめ

Intel AMTのリモートデスクトップを試してみました。

どちらの方法でも接続することができ感動しました。

会社に導入されているパソコンがIntel AMTのリモートデスクトップに対応していたら、管理がとても楽になるでしょう。

コロナ禍による急ごしらえのテレワーク環境として、会社のパソコンにリモートデスクトップ接続する方式を採用している企業も多いでしょう。

私の所属している会社もリモートデスクトップ接続する方式でとりあえずのテレワーク環境を整えましたが、接続先となる会社のパソコンのOSがフリーズしてしまい、強制的にパソコン再起動が必要なシーンが何度かありました。

Intel AMTをもっと早く知り、パソコンのキッティング時に設定しておけば。。。と残念な気持ちになります。

Intel AMTでのリモートデスクトップには気になる点もあります。
コンピュータの再起動後、BIOSの起動まで若干時間がかかるのです。

なぜ時間がかかるのかは調べます。

リモートデスクトップをするためのソフトとして2つを紹介しました。
Intel Manageability CommanderとVNC Viewer Plusでは、後者のほうが滑らかな操作ができました。

しかし、VNC Viewer Plusは有償ソフトウェアのため個人で使用するにはコストがかかります。

Intel AMTの機能はまだまだ分からないことが多くあるので引き続き検証をしていこうと思います。

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