diskpartコマンドでパーティションを削除する

パソコン
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OSがインストールされているハードディスク(HDD)やSSDは、パーティションを作成することができます。

パーティションの管理は、Windowsであれば、「ディスクの管理」という機能で行うことができます。

しかしながら、パーティションによっては、「ディスクの管理」機能では削除できないものがあります。

今回はこのパーティションを削除しする方法を書いていきます。

                 

パーティションとは

パーティション (Partition) とは、ハードディスクの記憶領域を論理的に分割すること、あるいは分割された個々の領域を指す。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/パーティション

私なりに簡単に説明してみると、パーティションは「部屋」のイメージです。

一軒家がHDDやSSDなどのディスクだとすると、パーティションは壁で区切られた部屋のようなものです。

メーカー製のパソコンだと、HDDは1つだけなのに、CドライブとDドライブが分かれていたりしますよね。

HDDという家の中に部屋を2つ作っている状態です。

ちなみに、パーティションで区切られたそれぞれの部屋は論理ボリュームと呼ばれたりします。

HDDは1つなのに、パソコンから見ると異なるディスクのように見えるためこのように呼んでいます。
物理的には1つなのに、論理的(仮想的)には複数のディスクのように見えるため、ということです。

「ディスク」の管理で削除できないパーティション

Windows10で「ディスクの管理」を実行する方法はいくつかあります。

私は、スタートボタンを右クリックして、開いたメニューの中にある「ディスクの管理」を実行しています。

これが一番手軽かな?と思いますが、みなさんはどのように実行されているでしょうか。

さて、ディスクの管理で削除できないパーティションにはいくつか種類があります。

                 

Cドライブ

WindowsのOSが記憶されているパーティションです。

自分で自分自身を削除することはできないようになっています。

ボリューム削除(D)がグレーアウトして、クリックできないようになっていますね。

回復やOEMパーティション

メーカー製のパソコンには、回復パーティションやOEMパーティションと呼ばれるパーティションが存在する場合があります。

これらはWindows上で作成されたものではなく、メーカー等の製造元が作成したパーティションのため削除できません。

ヘルプ(H)だけが表示されます。

EFIシステムパーティション

WindowsのOSを起動するための大切な情報が入っているパーティションですので削除できません。

Cドライブ同様、ボリューム削除(D)がグレーアウトして、クリックできないようになっていますね。

Diskpartコマンドで削除する

Windowsのコマンドプロンプトで扱えるコマンドの中にDiskpartがあります。

このコマンドはディスクやパーティションを管理するためのコマンドです。

コマンドにオプションを付けて実行することで、ディスクやパーティションを管理していきます。

Diskpartコマンドのオプションについてまとめられているページがありましたのでリンクを張っておきます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/administration/windows-commands/diskpart

それではさっそく削除してみます。

                 

Diskpartの起動

「管理者として」コマンドプロンプトを起動します。

起動したコマンドプロンプトにdiskpartと入力します。

 プロンプトがDISKPART>変わります。

list disk

パソコンが認識しているHDDやSSDなどのディスクを一覧で表示するコマンドです。

list diskと入力してEnterキーを押します。

ディスクは0から数え始めます。

通常、OS等がインストールされているディスクはディスク0になっています。

 

select disk

list diskを実行し、パソコンが認識しているディスクの一覧を取得できました。

続いて、select diskを実行します。

このコマンドは、どのディスクを操作するかを選択するコマンドです。

select diskの後に半角スペースを入力し、ディスクの数字を入力します。

今回は、別のPCで使用していたHDDをフォーマットしていきます。

 

list partition

操作するディスクを選択したら、続いてlist partitionでディスク内のパーティションを表示します。

上記の結果から、このディスクにはパーティションが2つ存在していることが分かります。

                 

select partition

続いて、操作したパーティションをselect partitionで選択します。

パーティション1は回復パーティションです。ディスクの管理では削除できなかったパーティションです。

delete partition override

いよいよ削除です。

パーティションの削除を行うと復元できません。

細心の注意を払って作業しましょう。

現在、ディスク3のパーティション1を選択している状態です。

この状態で、delete partition overrideを実行するとパーティションの削除ができます。

この後、ディスク3のパーティション2も同様に削除しました。

削除されたか確認するために、list partitionを実行します。

無事、パーティションの削除に成功しました。

ディスクの管理を起動してみると、パーティションが削除され「未割当て」の状態になりました。

 

まとめ

DISKPARTコマンドで、パーティションを削除しました。

ディスクの管理で削除できないパーティションを削除することができ、非常に便利です。

しかし、パーティションの削除は危険な作業ですので、慎重に行うことが必要です。

そのために、list diskやlist partitionといった確認コマンド、select diskやselect partitionといった選択コマンドを使い、確実に対象のパーティションを選択しましょう。

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