UbuntuでCPU温度・FAN回転数などの情報を取得する

Linux
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Raspberry Piのハードウェア監視プログラムを流用して、Ubuntuでも似たようなプログラムを作ろうと目論んでいます。

Raspberry Pi OS(旧Raspbian)ではvcgencmdを使って、CPU温度等の情報を取得することができましたが、このコマンドはUbuntuでは使用できません。

ハードウェアの情報を取得するツールとしてlm-sensorsというものがあります。

このlm-sensorsを使って、これらの情報を取得できるようにしていきます。

                 

lm-sensors

lm_sensorsとは

Linux-monitoring sensorsのことで、温度、電圧、湿度、ファン、シャシー侵入検知などの情報を取得できるフリーのソフトウェアです。

このソフトウェアによって取得できる情報の種類は、マザーボードやCPUによって多少変わるようです。

インストール

lm_sensorsはUbuntuに標準でインストールされているツールではなかったのでインストールが必要です。

インストールした環境は次の通りです。

  • Endeavor NP15(CPU:Intel Atom D525/チップセット:Intel NM10 Express)
  • Ubuntu 20.04 LTS

インストールコマンド

                 

情報取得してみる

lm_sensorsの使い方は、sensorsと入力して実行するだけです。

引数も不要で、一般権限でも実行可能ですので、簡単です。

さっそく実行してみます。

CPUの温度のみが取得できました。

NP15に搭載されているCPU Intel Atom D525のコア数は2つなので、Core0とCore1の2つの温度情報が表示されています。

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気づいた方もいるかもしれませんが、lm-sensorsのインストールだけではCPU温度だけの情報しか取得できず、FANの情報などが取得できませんでした。

よくよくしらべてみるとインストール後に設定が必要でした。

次の項に進みます。

                 

設定(sensors-detect)

lm_sensorsをインストールしただけでは、CPUのコアの温度情報しか取得できませんでした。

検出できる情報を設定するために、sensors-detectコマンド実行します。

 

設定コマンド

Do you want~から始まる対話にはすべて”yes”と答えました。

sensors-detectの対話ログは長いので最後に載せておきます。

これで検出対象が増えたので、再度sensorsコマンドを実行します。

CPU温度だけでなく、ファンの回転数(RPM)が分かるようになりました。

temp1~はマザーボードのセンサーの温度らしいです。

センサーの具体的な場所についてはマザーボードの仕様によってさまざまとのこと。

NP15のマザーボードの仕様書が見つけられないのでどこにセンサーがあるかはわかりませんが、ひとまずはOKです。

                 

sensors-detectの対話ログ

 

sensors-detectの設定が終了すると、/etc/modulesにChip driversの情報が追記されます。

sensors-detectを実行した回数分、この情報は追記されます。

そのままでもsensorsコマンドは動作しますが、うっかり複数回追記してしまった私のような場合は、2回目以降の同じ記述を削除しておいたほうがいいと思います。

時間を見つけてプログラムを書いていこうと思います。

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