環境
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使用するラズパイ:Raspberry Pi Model B rev2
- Windows10でSDカード作成
Raspberry Pi OSの準備
Raspberry Pi Imagerのダウンロード&インストール
Raspberry Pi OSがインストールされたSDカードを作成するために、Raspberry Pi Imagerをダウンロードします。
https://www.raspberrypi.org/software/ にアクセスし、『Install Raspberry Pi OS using Raspberry Pi Imager』の項目の中から自身の環境に合ったRaspberry Pi Imagerをダウンロードします。
私はWindowsを使っているので、『Download for Windows』をクリックします。
ダウンロードしたimager_latest.exeを実行し、インストールします。
インストールが完了したら、Raspberry Pi Imagerを実行します。
SDカード作成
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Raspberry OSをインストールするSDカードを用意します。
Raspberry Pi Imagerを実行します。
『CHOOSE OS』をクリックします。
↓
インストールしたいOSを選択します。
今回はRaspberry OSを選択しました。
↓
続いて、『CHOOSE STORAGE』をクリックして、インストール先のSDカードを選択します。
↓
↓
準備が出来たら『WHRITE』をクリックし、作成を開始します。
↓
書き込み先のSDカードのデータが消えるので注意表示が出ます。
『YES』をクリックして進めます。
↓
↓
↓
Windowsの場合、書き込みが完了すると画像のように『フォーマットしますか?』の表示が出ます。
これはキャンセルをクリックして画面を閉じます。
以上でSDカード作成は完了です。
ssh接続を可能にする
Raspberry Piを基本的にCUIで操作する予定なので、モニターに接続することなくはじめからssh接続できるようにしておきます。
ssh接続をするためには、/bootの直下にsshという名前の空ファイルを作成します。
↓
これでOKです。
準備したSDカードとLANケーブルをRaspberry Piに挿入して電源をいれます!
ssh接続
Raspberry Piが起動したらTeratermやPoderosaといったターミナルソフトで接続します。
接続するために必要な情報は次の通り。
- IPアドレス
初期状態ではDHCPクライアントとして動作しているので、ルーターがDHCPサーバーとして動作していればIPが自動で割り当てられます。
私の環境では、ルーターの管理画面でRaspberry Piに割り当てられたIPアドレスを知ることができるので、ここでIPアドレスを確認します。 - ユーザー名/パスワード
初期状態では次の通り。
ユーザー名:pi
パスワード:raspberry
vimの設定(方向キーでABCDが出ないようにする/backspaceを有効にする)
ホームディレクトリに移動します。
1 |
cd ${home} |
.vimrcを作成します。
1 |
vi ~/.vimrc |
~/.vimrcに以下の内容を記述し、vi互換モードのOFFをします。
1 |
set nocompatible |
これで方向キーでアルファベットが入力されなくなります。
続いて、backspaceキーの有効化です。
~/.vimrcに以下の内容を追記します。
1 |
set backspace=indent,eol,start |
なお、この設定はログインするユーザーごとに行わないといけないです。
といっても各ユーザーのホームディレクトリにコピーすればいいだけですが。
raspi-config
raspi-configというツールでRaspberry Piの設定を行うことができます。
1 |
sudo raspi-config |
設定できる内容は以下のリンク先にあるドキュメントの通りです。
TimeZoneやOverclock、raspi-configのアップデート等ができます。
パッケージリストの更新/パッケージの更新
パッケージリストとパッケージを更新します。
1 2 |
sudo apt update sudo apt -y upgrade |
ラズパイとSDカードの性能も相まって結構な時間がかかります。
ディストリビューションの更新
ディストリビューションの更新をします。
1 |
sudo apt-get dist-upgrade |
Raspberry Piのファームウェア更新
必須ではないですが、ファームウェアを最新版に更新する場合は以下のコマンドを実行します。
1 |
sudo rpi-update |
IPアドレスの固定
Raspberry Piをssh接続で操作していくので、IPアドレスが変動するのは好ましくありません。
IPアドレスを固定化していきます。
設定にはインターフェース名の情報が必要なので、ip add showやifconfigなどのインターフェース名が表示されるコマンドで確認します。
1 2 3 4 |
ip add show ~省略~ 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000 ~省略~ |
1 2 3 |
ifconfig eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 ~省略~ |
インターフェース名が『eth0』だとわかりました。
続いて/etc/dhcpcd.confを編集して、IPアドレス固定の設定をします。
1 |
sudo vi /etc/dhcpcd.conf |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
以下を/etc/dhcpcd.confに追記します。 ※Raspberry PiのIPアドレスを192.168.1.10/24 ※デフォルトゲートウェイが192.168.1.32 ※DNS1が8.8.8.8、DNS2が1.1.1.1と設定する場合 # static IP configuration: interface eth0 static ip_address=192.168.1.10/24 static routers=192.168.1.32 static domain_name_servers=8.8.8.8 1.1.1.1 |
再起動します。
1 |
sudo reboot |
リモートデスクトップ接続できるようにする
普段はssh接続でCUI操作だけど、ときどきデスクトップを見たりしたい。 そういう時はRDPできるようにします。
1 |
sudo apt-get install xrdp |
個人的に必要なRaspberry Pi初期設定は以上です。
Raspberry Piから音声が!
私の使い方だとRaspberry Piはssh接続で使用することがほとんどで、デスクトップ画面で操作することは少ないです。
Raspberry Pi 4をデスクトップ画面で設定していたときに、英語の音声が再生されてとてもびっくりしたことがありました。
「何かのウィルスか!?」と焦ったのですが、Raspberry Piのアクセシビリティ機能が動作しただけのようです。
その音声は英語・男性ボイスで「To install the Screen reader, Press Control Alt Space.」と言っていました。
定期的に再生されるのでビビります。
参考になったページのリンクを貼っておきます。
感想
2,3年前まではRaspberry Pi Imagerなんてものはなかったので、ダウンロードしたRaspbianのISOファイルをDD WinなどのソフトでSDカードに書き込んでしました。
私だけかもしれませんが、Raspbianを書き込んだSDカードの起動率がそんなに高くなくて、OS起動を成功させるまで時間がかかり、精神的に結構きつかったです。
いまではRaspberry Pi ImagerのおかげでOSの準備からSDカードへの書き込みまでできるので、とってもラクチンで、Raspberry Piがより親しみやすくなりました。
私は初代のRaspberry Piしか所有していませんが、負荷のかかる処理をたくさんしなければ、省電力で小型で軽量な素晴らしいハードウェアなので、ずっと使い続けられます。
今後も時間を作って、Raspberry Piでいろいろやってみようと思います。
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